発達障害の子供の習い事-エレクトーンを習う6つのメリット

エレクトーン 歴はまだまだ浅いですが、エレクトーンは魅力いっぱいの楽器だと思います。エレクトーンを習うことで得られるメリットを紹介しています。
エレクトーンてどんな楽器?
出せる音が無限にあり、自由に編集もできます。いろんな音が出せるということは、いろんなジャンルの音楽を演奏できるってことですよね。リズムをバックに「ひとりバンド」や「ひとりオーケストラ」を楽しめます。
一人でもクオリティの高い楽曲を演奏できるので、演奏上手になった気分にさせてくれるエレクトーン。すごい楽器ですよね。
エレクトーンを習う6つのメリット
芸事を始めるなら、6歳の6月6日からがいいと、昔から言われていますよね。どうして6歳の6月6日がいいと言われるようになったかは、詳しくはわからないのですが、先人たちの言葉には、何か理由があるモノです。
エレクトーンを習い始めるのも、6歳頃がいいのかもしれませんね。筆者は、大人になってからエレクトーンを知り、弾き始めました。そんな筆者ですので、まだまだエレクトーン歴は浅いですが、エレクトーンは魅力いっぱいの楽器です。
1.鍵盤が軽い
指先の力が弱い子供や年配の方が習うには、とても弾きやすい楽器です。鍵盤が重くないので、長年弾き続けても、指の変形などの心配もないです。
楽譜を見ながらエレクトーンを弾く動作は、見たものを記憶し、その情報を体に伝え、指先を動かして音をならします。その際、鍵盤が軽いことはメリットです。両手の指先を動かすことは、ワーキングメモリを鍛える訓練にもなります。
音を出すこと自体が、難しい楽器がたくさんある中、鍵盤を叩くと簡単に音を出せるのが魅力です。
2.様々なジャンルの音楽を演奏できる
習い始めの頃は、イメージしにくいかもしれませんが、最終的には、一人で曲を演奏できるようになることを目標にしますよね。
エレクトーンには、レジストデータというモノがあります。これは、エレクトーンで楽曲演奏するための「音色」「リズム」などを予め用意してくれている便利なモノです。ヤマハミュージックデータショップで、自分の弾きたい曲のレジストデータが販売されていますので、いつでも購入できます
面倒な編集作業を自分でしなくていいんです。
最近流行りのポップはもちろん、バンド、オーケストラなど、様々なジャンルの曲をひとりで弾けちゃいます。好きな曲を弾く楽しさは、もっと上手に弾きたい、ずっと弾いていたいと思わせてくれます。しかも、レジストリーデータを使っての演奏は、一人でもクオリティの高い楽曲を演奏できます。演奏上手になった気分にさせてくれるので、喜びも倍増です。 楽しいって思えることが、大切です。好きな事にはおのずと熱中できるから、上達が早いです。

3.音感をうむ
音感には、2種類あります。絶対音感と相対音感です。脳が発達する幼児期に、音楽に触れることで絶対音感が育つと言われています。
では、大人になってからは、音感を身に付けることはできないの?と思われますが、そうではありません。相対音感というものもがあります。ある音の高さを基準に他の音の高さを認識する能力です。大人になってからでも、身に付けることができます。
絶対音感は、あったら便利なモノかもしれません。将来、音楽の世界で仕事をしていくならメリットになると思います。ただ、相対音感があれば、音楽を楽しむには十分です。
4.音楽の基礎を学べる
色々な音色を出せるのが、エレクトーンの魅力の一つです。たくさんの楽器の音色が内蔵されているので、多くの楽器を知り、音色を知ることができます。内蔵されたリズムを少し編集して、自分なりのオリジナルのリズムを作って演奏もできます。一から自分で作る事だってできます。
エレクトーンは、上鍵盤でメロディー、下鍵盤で伴奏、足鍵盤でベースと、音楽の要素をそれぞれ演奏するので、曲の仕組みを勉強しやすいです。
『地平線の相談』刊行記念 細野晴臣×星野源のお悩み相談!の対談で、細野晴臣さんと星野源さんは、エレクトーンについてこうお話しされてます。
細野さん そういえば、日本で天才ピアニストと呼ばれる女性は、大抵、ちっちゃい頃にヤマハのエレクトーン教室に通ってるんだよ。エレクトーンがいいんじゃない?
星野さん じゃあ、最初にエレクトーンを習って、その後にベースを弾いてもらうことにしましょう(笑)。
よくエレクトーンをずっと演奏してきた人は、ドラムの楽譜も読めちゃうっていいますよね。色々な楽器のことがわかるエレクトーンだからなのかもしれませんね。
5.生活環境を選ばず練習しやすい
エレクトーンは、内臓されたスピーカーから電子音が出る楽器です。音量の調節はもちろんできますし、ヘッドフォンをつけて演奏もできます。集合住宅など、防音室を作るのが難しい環境でも練習することができるので、場所や時間による制限が少ない楽器ではないでしょうか。
ただ、ベースを弾く振動は、下に伝わる可能性があるので、その点は、注意した方が良いかもしれないですね。
6.姿勢がよくなり足の筋肉を鍛えられる
エレクトーンは、椅子に浅く座って演奏します。足鍵盤のベース演奏がしやすくなりますし、力強い音を出したいときは、体重をかけて鍵盤を弾けるからです。
全身を使って演奏をするので、どんな体勢になってもバランスを保ち続けないと、かっこいい演奏ができません。背筋や腹筋が必要です。背筋や腹筋が鍛えられれば、自然と姿勢もよくなります。
足元には、「エクスプレッションペダル」と「セカンドエクスプレッションペダル」という2種類のペダルがあります。
エクスプレッションペダルは、音量を調節するペダルです。ペダルにはスイッチがあり、リズムのON/OFFなどができます。
セカンドエクスプレッションペダルは、音程(ピッチ)の変化をつけたり、テンポを変えたりできます。エレクトーンには、鍵盤を左右に揺らすことでビブラートをつける「ホリゾンタルタッチ」というものがありますが、このセカンドエクスプレッションペダルを使うことで、より表現をつけることができます。さらに、テンポを変えることで、演奏にライブ感を出したりできます。
エレクトーンを演奏する際は、両手、両足、体全部を使います。
エレクトーンを習わせるデメリット
エレクトーンを習うことで得られる6つのメリットを紹介してきました。次に、デメリットについて少しだけ紹介します。
自宅での練習が必要
自宅での練習時間をとることが難しくて、楽器の習い事を断念するご家庭もあるんじゃないでしょうか。習い始めは特に、子供に付き添って練習をする必要がありますし、確かに大変です。
実際に、2019年2月4日~2019年3月4日に実施された「子どもとお出かけ情報サイト『いこーよ』調べ」では、ほとんどの習い事が横ばいなのに対して、ピアノ・エレクトーンは年々減少傾向にありました。2017年から2019年の3年間で、10%の減少があるとデータに出ています。

生活環境の変化などから、人気のある習い事にも変化が出てきたのかもしれませんね。ただ、一緒に取り組むことによって子供と関わる時間が増え、親子のコミュニケーションは増えます。練習をしない時など、口うるさく言ってしまい、険悪になることもありますが、親子の関係性を深めてくれる習い事だと思います。
譜読みを自分でできるようになってくれば、一人で課題曲に取り組むことが増えます。我が家の娘は、現在は一人で取り組んでいます。大変さは軽減されました。
お子さんや自分にあった教室選び
ヤマハ教室で、初めてエレクトーンに出会いました。ヤマハでは、グループレッスンから始まります。娘は、お友達とコニュニケーションをとることが苦手な事もあり、2年程通いましたが、馴染めませんでした。グループでのレッスンは、自分のペースで進めていくことができません。他のお友達のレッスン中は、待ち時間がありますし、反対にお友達を待たせてしまったりすることもあります。グループレッスンは、生徒メンバーや先生の雰囲気に左右される部分が大きいです。
グループレッスンならではの、魅力というものもありましたが、現在は、個人の先生のお宅でレッスンを受けています。弾きたい曲を自由に弾ける楽しみは増えました。
「ママの知りたい情報が集まるアンテナ『ママテナ』記事」で、脳科学者・澤口先生が習い事にまつわる悩み相談にこう回答されています。
遺伝性の強いお子さんに関しては難しいのですが、そうでなければHQ(人間性知能)を高めることで発達障害は改善されますので、ピアノは効果的です。まずピアノの前に座れるところまでは別系統の訓練でもっていってください。それができるようになったら、発達障害の子を受け入れてくれる個人レッスンのピアノの先生をさがします。あとは、普通にレッスンを受けてください。最初は1本指で弾くだけでいいです。10分でもいいのでレッスンしてください。10分の場合は、2日に1回か3日に1回くらいやったほうが効果的です。最終的にはきちんと両手で弾いて、楽譜を見てっていうところまでもっていってほしいんですけど、当然ながら時間はかかりますし個人差もあります。でもあせる必要はないです。そして、お母さんは先生にお任せしてください。お母さんでは対応しようとしても不可能なんです。どうしても感情的になってしまい、不安感もお子さんに伝わってしまう。不安感というのは脳には一番よくないですし、お母さんもそれのほうが辛くないですからね。
上記は、ピアノについてのお話しですが、エレクトーンにも通じるものだと思います。教室探しは大変ですが、生活環境やお子さんにあった教室選びができるといいですね。
まとめ
出せる音が無限にあり、自由に編集もできるエレクトーン。いろんなジャンルの音楽を演奏できるって楽しいですよね。リズムをバックに「ひとりバンド」や「ひとりオーケストラ」を楽しめます。
パートごとに演奏者を決め、みなでアンサンブルを楽しむこともできます。複数人で音を合わせることは、なかなか難しいかもしれませんが、協力して一つの曲を演奏する、アンサンブルには、また違った楽しみがあります。
いろいろなことができる、可能性のあるエレクトーン。とっても魅力的だと思います。

Azu
このBlogの筆者
はじめまして、このブログの筆者のazuです
子育て中心の毎日で、夫、娘、息子と小さなお家で暮らしています。小学5年生の娘が2年生時に、ADHD(注意欠陥・多動症)と診断されました。娘の困りごとを減らそうとアレコレやっています。
以前は、社会福祉士として児童施設で働いてました。仕事での経験も生かしながら、日々の生活の中で感じたことを中心に記事UPしています。
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